2016年 椎津川流域の航空写真 (出典:国土地理院)

 

「椎津川は、市原市深城付近を源とし、途中、右支川不入斗川(立野川)、片又木川を合流しながらJR姉ヶ崎駅前の市街地を流下して、京葉工業地帯である姉崎海岸付近で東京湾に流入する、流域面積21.4k㎡、流路延長7.1㎞(指定延長4.07㎞)の二級河川」(千葉県「二級河川 椎津川水系 河川整備計画」平成30年3月13日より引用)

 

椎津川流域の地形は、台地が海岸部近くまで張り出していることが特徴です。

かつて、江戸からの船が姉崎の湊(津)に近づくと、スダジイの繁った台地が見えたのではないでしょうか。 

 

流域の開発の歴史(千葉県「二級河川 椎津川水系 河川整備計画」平成30年3月13日から抜粋)

 

明治40年頃 椎津川下流部は、姉崎の市街地を下っていました。

 

大正元年 姉ヶ崎に木更津線(後の内房線)が敷設され、河口部はその木更津線を横断。

 

昭和40年頃 河口部が埋立てられ、京葉工業地帯の一部に。河口は埋立地と旧海岸線の間に出来た水路になり、その水路を介して海につながるように。台地には、臨海部の工場の就業者を受け入れるように、台地が宅地開発(写真中央部の有秋台、左岸の椎津台)。立野川流域でゴルフ場開場。

 

昭和50年頃 右岸の青葉台、みどりが丘の宅地開発。徐々に垂直護岸の改修が進み、河道が蛇行から直線的に。

 

昭和60年頃、上流部で住宅地(桜台)が開発。立野川で2箇所目のゴルフ場開場。

 

平成8年 上流部を館山自動車道が通過。片又木川・立野川上流で住宅地開発(泉台)。